2016/02/24 (Wed) 22:33
先日、東京に住む父が、生まれて初めて九州に上陸し
私達のライブを見に来た。
私達のライブを見に来た。
私が音楽をやっているのは、父の影響もある。
父はテーラーの仕事の傍らJAZZギターを弾いており
娘の私にピアノを習わせた。
演奏するのも聴くのも大好きな父は
この日のライブを楽しみにしていたようだ。
石川周之介君とのライブ「偶然の音楽」
出演|石川周之介カルテット
石川周之介(sax,fl)後藤魂(p)寺尾陽介(b)工藤明(
永山マキ(vo)×イシイタカユキ(g)
会場|小戸アリワ
まずはイシイと私のしっとりDUOで『はじめはひとりで座ってた』。
つづいて、石川周之介カルテットのクールなJAZZがはじまる。
The Shiny Stockings等、
周君のMCとステージ・パフォーマンスで更に盛り上がってゆく。
この日は、メンバー全員で
普段福岡ではなかなか出来ない、モダーン今夜の曲や、
JAZZスタンダード等などを演奏した。
『ちょっと酔ってただけなのさ』では
イシイさんのエロいギターが炸裂。
学園天国になったり、
周君とスキャット対決することになったり何が起こるかわからない
『銀の子馬』は、リリース当時、
10年ぶりの共演。当時よりもさらにパワーアップした、
キレッキレのドラムを聞かせてくれた。宇宙にいるようだった。
そして、本編ラストの『愛しいリズム』では、
タマシさんの感動的なピアノイントロから始り、
途中で寺尾君のベースが4つ刻みだし4ビートになったり、
このメンバーならではのアレンジに、自由に変化していく。
笑いあり涙ありの、まさに偶然の音楽。
酒を飲んで雄弁になった父が、
打ち上げでメンバーにこんな事を話していた。
「60過ぎて、孫が生まれちゃったりしてさ、
世代交代を感じるわけよ。
社会から「御役御免」って言われてるようでさ。
実際、どんなに長く生きても、あと20年くらいなもんよ。
みんなまだそんな事考えもしないでしょ?
ワタシもみんな位の時、考えもしなかったよ。
これまで、自分は何を社会に残してきたか、
これから何を残せるか、とかリアルに考えるよね‥」
そう言って笑う父の心は、
少年のまま年をとっただけのように見える。
人は何故老いるのかな。
どうしてシワが増えていくんだろう。
どうして思うように動かなくなっていくんだろう。
心もシワが増える?動かなくなる?
年を重ねれば重ねただけ
「考え方のコツ」みたいなのを学んでいくだろうけど
ずっとずっと喜怒哀楽はあると思う。
私がもし、御役御免な扱いをされたら、寂しいだろうな。
その気持ちを言わない、という選択をするかもしれないけれど。
ライブ | - | -