2015/07/17 (Fri) 13:29



免許を取得してから「車社会」を知った

車社会は不思議なところだ

車の顔をした人間が
ものすごい速さで道を行くのだ

スクーター
二輪、自転車
歩行者

みんな同じ人間なのに

車の顔をした人間は
自分が強くなった気がするようだ

邪魔だ
邪魔だ
お車様のお通りだ

トラックやトレーラー
車体が大きければ大きいほど
自分が強くなった気になるようだ


中身は同じ人間なのにね


T字路で右折しようと
車が途切れるのを待っていると

T字路の右側から
ぬっ
と大きな車の顔が出てきた

左折しようとしている大きな、
ものすごく大きなトレーラーと出会ってしまった

今の私の車の位置では
どう考えてもトレーラーと接触する

トレーラーの運転手は
迷惑そうな顔をして手で何か言ってる
後退しろ、というようなジェスチャーだ

ドキドキしながら後退する

トレーラーはゆっくりと左折してきた

運転手はお礼を言ってくれた
そんなに怖そうな人じゃなかった。

…あれ?

そうか、もしかしたら
「すみませんが後退してもらえますか」だったのかもしれない。

それを
「後退しろ」?
迷惑そうに?

トレーラーに乗っているというだけで
勝手に語尾を荒っぽく受け取っていた。

偏った見方をしていたのは
他ならぬ私だったのだ。

同じ人間なのに
同じ人間なのにね…

 
日常 | - | -
2015/07/07 (Tue) 15:24


昨日は「おはなしの種おろし」
大人のための「音」と「絵本」の読み伝えの会だった。

作曲する時はピアノで作るけれど
弾き語りなんて、しばらくやっていなかった。
ゴールデン街のBAR黒猫船以来10年ぶりだ。
緊張して、鍵盤の上で少し手が震えた。

チャイムの音から始めた。
まずイエラ・マリの「りんごとちょう」を
ピアノで読んだ。

今回は2000年より前の絵本に絞った。
とりわけ60〜70年前の絵本が多かったように思う。

パソコンが普及する前の
携帯電話が普及する前の作品。

夜の静けさを
思い出すような

循環していく音に
耳をすますような…

よしさんが読む絵本に合わせて
私は音で読む。

雨や海や土、くまの寂しさや、親を探す気持ち、
バランスや、イシコロが転がっていくのを。



合間合間で、そのストーリーから
思い浮かんだ曲を歌った。

「スイミーは水の中」「君なんか」「大犬のアルファ」
「prayer」(矢野顕子・pat methane)等
色々…

特に、「君なんか」は、
本当に久しぶりだった。

ーーーーーーーーーーーーーーー

「君なんか」

臆病者の僕は
君の弱さを 探してばかり

完璧なものなんか 綺麗なものなんか
強いものなんか

ーーーーーーーーーーーーーーー

という歌詞からはじまる…

これを作った時と今とでは
気持ちが違っていて、
だからなんとなく、歌わなくなっていたのだけれど、
私は、今の私の言葉で歌うことにした。
ほんのすこし、違う。
だけど私にとっては全然違う。

それもありだと思った。
むしろ、より良い作品になりそうで、
楽しみだった。
曲も育って行くのだね。

絵本の会は、
よしさんと何度も何度も会って、話し合い
アイデアを出し合い、
私はどのように音で関わったら良いのか沢山考えた。

何も無いところから形にするのは大変だったけど
よしさんと沢山言葉や考え方を交換することが出来て
その時間は宝物のように楽しく充実していた。

福岡に来てから、イシイさん以外の人と
こんな風に新しい場を儲けるのは初めてのことだった。

一人で泣いていた4年前に比べたら、
だいぶ成長できた。(まだまだだけど)

今後も色々なことをやっていきたいと思った。

イシイさんや、よしさん、
これから出会う誰かと、
絵本もだけど、
絵本だけでなく、色々なことを…

交換するって楽しい、
意見を言い合うって楽しい。

そういう、関係性を
沢山の人と作っていけたらいいな。

きっかけをくれたアリワの直ちゃんに感謝。

やることは沢山ある。
少しずつ着実に、進めていこう。

「おはなしの種おろし」というタイトル

(自然農では種を蒔く、というより
種をおろすと言うらしい。丁寧な印象。)

誰かの心に、種をおろせたらと思ったけれど
むしろ私が種をおろしてもらった会でした。

ありがとう。

アリワの酵素玄米ランチ、
美味しい。

今日は七夕ですね。


 
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